慢性疲労性症候群

・慢性疲労性症候群とは

・慢性疲労性症候群の原因・メカニズム

・慢性疲労性症候群を治していくには

・慢性疲労性症候群の違い

更新日 2025年3月07日

慢性疲労性症候群とは

体の危険信号!

慢性疲労性症候群(CFS)は、十分な休息を取っても回復しない、重度の疲労が6か月以上続く状態です。

身体的、精神的な活動で症状が悪化し、生活の質を著しく低下させます。

症状は幅広く、疲労感だけでなく、筋肉痛、集中力の低下、頭痛、睡眠障害などが多く見られます。

慢性疲労性症候群は誰にでも起こりうる病気ですが、特に30代から50代の女性に多いとされています。
また、病気の本質や原因が完全に解明されておらず、「見えない病気」として社会的な誤解を受けやすい病気でもあります

慢性疲労性症候群の原因・メカニズム

原因は多数!

ウイルス感染

特に、エプスタイン・バーウイルスやサイトメガロウイルスなどの感染後に発症するケースが報告されています。

ウイルス感染の場合、侵入から悪くなる過程

1. ウイルス侵入(感染初期)

ウイルスは鼻、口、目などの粘膜を通じて体内に侵入します。
侵入したウイルスは、体内の標的細胞(例: 呼吸器ウイルスなら気道上皮細胞)に付着し、細胞内に入り込んで増殖を開始します。
ウイルスは細胞の表面にある受容体を利用して侵入します。

日常生活での影響

初期は症状がほとんど現れませんが、軽い喉の違和感や疲労感を感じることがあります。

 

2. ウイルス複製と局所感染(潜伏期)

ウイルスは侵入した細胞内で大量に増殖します。
この段階で感染が広がる部位は局所的ですが、周囲の細胞に感染を広げます。
体の免疫システムは、この異物(ウイルス)を認識し始めます。
免疫反応を活性化する物質が放出され、炎症が局所的に発生します。

日常生活での影響

軽い発熱や喉の痛み、だるさが現れる場合がありますが、「少し風邪っぽい」という程度です。

 

3. 全身への感染拡大(急性期)

ウイルスが血液やリンパ液を介して全身に拡散します。

これにより、炎症反応が広がり、発熱、倦怠感、筋肉痛などの全身症状が現れます。

免疫細胞(白血球やT細胞)がウイルスを排除しようと働きますが、過剰な免疫反応が自分の組織を傷つける場合もあります

日常生活での影響:

高熱が出て寝込む、関節痛や筋肉痛で体が重い、普段の家事や仕事ができない状態になります。

 

4. 免疫反応のピーク(炎症の進行とコントロール)

免疫システムがウイルスを抑え込むために全力で戦い始めますが、過剰な炎症が気道や肺などの組織を損傷させることがあります(例: 肺炎、ARDS〈急性呼吸窮迫症候群〉)。

慢性疲労性症候群のような後遺症も、この段階での免疫反応過剰が引き金になると考えられています。

日常生活での影響:

呼吸困難や強い倦怠感、胸の痛みが現れることがあります。場合によっては医療機関での治療が必要になります。
 

5. ウイルス排除と回復期

免疫システムがウイルスを排除し、体内の炎症が徐々に収まります。破壊された細胞や組織が修復され、体力が回復します。

ただし、ウイルスの種類によっては組織に損傷が残ることがあります(例: 心筋炎、慢性疲労)。

日常生活での影響:

熱が下がり、体調が徐々に回復しますが、疲れやすい、息切れが続くなどの後遺症が残る場合があります。

日常生活での悪化の進行例

1~2日目: 喉の違和感や軽い倦怠感があり、「寝不足かな?」程度に感じる。

3~5日目(潜伏期): 軽い発熱や筋肉痛、頭痛が現れ始める。普段より疲れが取れにくい。

5~7日目(急性期): 高熱、関節痛、強い倦怠感で仕事や家事ができなくなる。寝込む時間が増える。

7~10日目: 症状がピークに達し、呼吸が苦しい、胸の圧迫感を感じる場合がある。重症化すると医療機関への受診が必要。

10日目以降(回復期): 熱が引いて体調が良くなるものの、疲労感が残る。体力が戻るのに数週間かかる場合もある。

まとめ

ウイルス感染による悪化は、体内でのウイルスの増殖や免疫反応による炎症が大きく影響します。これらの段階を理解し、早期に対応することで症状の進行を防ぐことができます。また、日常生活の中で「少しの違和感」を見逃さず、無理をせず早めに休むことが重要です。ウイルス感染を予防し、悪化を防ぐためには、手洗い・うがい、マスクの着用、そして免疫力を高める生活習慣が鍵となります。

 

免疫系の異常

免疫系が過剰反応を起こすことで、炎症や自己免疫疾患が発生し、疲労感を増幅させると考えられています

ストレスや心理的要因

精神的なストレスやトラウマがトリガーとなることがあります。ストレスが慢性化すると、自律神経やホルモンバランスが崩れ、疲労が蓄積します。

神経系の異常

  • 中枢神経系の異常が関与しており、脳内のエネルギー代謝が低下することで持続的な疲労が生じます。
    • エネルギー代謝の障害: 細胞内のエネルギー生成に関与するミトコンドリアの働きが低下する。
    • 神経炎症: 脳や神経系の慢性的な炎症が、集中力低下や倦怠感を引き起こす。
    • 酸化ストレス: 活性酸素が増加し、体の回復力が低下する。

慢性疲労性症候群の治していくには

軽症か重症かの見極めが大切

治療のポイント

  1. エネルギー管理

    • 無理をせず、体力の範囲内で活動をコントロールする「ペーシング」という方法が推奨されます。
  2. ストレスケア

    • リラクゼーションや瞑想、趣味を取り入れることでストレスを軽減します。
  3. 薬物療法

    • 症状に応じて、抗炎症薬や抗うつ薬、免疫調整剤が使用されることがあります。
  4. 栄養改善

    • ビタミンB群、マグネシウム、抗酸化物質などの摂取が推奨されます。
  5. 鍼灸や整体

    • 血流や神経の働きを整え、体の回復をサポートするための代替療法が効果的です。

慢性疲労性症候群の違い

ポイントは筋力の変化!

 

  1. 一般的な疲労との違い
    普通の疲労は休息を取れば回復しますが、慢性疲労性症候群では十分な休息を取っても疲労感が続きます。

  2. うつ病との違い
    慢性疲労性症候群の疲労感は身体的な活動後に悪化する傾向がありますが、うつ病では精神的な無気力感が主な症状です。

  3. 線維筋痛症との違い
    線維筋痛症では痛みが主な症状ですが、慢性疲労疲労性症候群
    では疲労感が主となります。両方の疾患が重なる場合もあります。

  4. 慢性疾患との違い
    他の慢性疾患と異なり、慢性疲労し症候群は診断に明確な検査がなく、症状を基にした診断が行われます。そのため、慎重な問診と除外診断が重要です。

慢性疲労性症候群に似ている症状

慢性疲労性症候群は見極めが大切!

線維筋痛症

  • 全身に広がる筋肉や関節の痛みが特徴。
  • 疲労感や睡眠障害が共通点として挙げられる。

うつ病

  • エネルギーの低下や集中力の低下、持続的な疲労感が共通。
  • ただし、CFSは身体的疲労が主である点で異なります。

甲状腺機能低下症

  • 甲状腺ホルモンの不足により、慢性的な疲労感や体重増加、寒がりといった症状が現れる。
  • 血液検査で診断可能です
慢性疲労性症候群の比較表

慢性疲労性症候群と似た症状の比較表

疾患名 主な症状 診断方法 治療法
慢性疲労性症候群 持続的な疲労感、筋肉痛、集中力低下 除外診断 エネルギー管理、ストレスケア、薬物療法
線維筋痛症 全身の筋肉痛、疲労感、睡眠障害 圧痛点の検査 薬物療法、運動療法、心理療法
うつ病 持続的な疲労感、エネルギー低下、興味喪失 心理評価、質問票 抗うつ薬、カウンセリング
甲状腺機能低下症 疲労感、寒がり、体重増加 血液検査 ホルモン補充療法

出張整体・出張鍼灸について

 

  1. 出張整体・出張鍼灸施術のメリット
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    • 整体、鍼灸をメインとした施術になります
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    • 専門分野と取り組み
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