・慢性疲労性症候群とは
・慢性疲労性症候群が悪化する原因
・慢性疲労性症候群スポーツや仕事で悪くなる人
・慢性疲労性症候群は東洋医学的には
更新日 2025年5月31日
見た目は健康そう、検査しても異常がない
それでも本人は「動けない」「頭が働かない」「常に全力疾走した後のような疲れが続く」と感じています。
これは、体はまだ動けるように見えても、脳の中枢神経系が限界を超えているという状態です。
脳はエネルギーの消費をコントロールする司令塔。
長期間のストレスや緊張にさらされると、脳は「このままでは危険だ」と判断し、自律的にブレーキをかけて体を強制的に休ませようとします。
このとき、体は“まだやれる”と感じていても、脳が“もうやめて”と信号を出している。
このズレこそが、慢性疲労性症候群の背景にある大きな原因のひとつです。
特に責任感の強い方、頑張り屋の方ほど、仕事やスポーツで「もう限界」を超えてもやり続けてしまいがちです。
これはまるで、車のガソリンが切れているのに、アクセルを踏み続けてエンジンを焼きつかせているようなものです。
この状態が続くと、脳のエネルギー代謝や神経伝達物質のバランスが乱れ、全身のだるさ・思考力の低下・微熱・睡眠障害など、さまざまな不調を引き起こします。
このタイプは、身体の限界を超えて運動を続けた結果、脳が疲弊するケースです。
たとえば、毎日ハードな練習を休まず続けたり、ケガを我慢しながら競技を続けたりすることで、
筋肉や関節などの物理的な損傷が蓄積し、脳が「回復が追いつかない」と判断してストップをかけます。
このとき、選手本人は「まだ動ける」「もっと頑張れる」と思っているのに、
急に動けなくなったり、思考がぼんやりしたりといった、**“脳がシャットダウンするような症状”**が出てきます。
つまり、「体の使いすぎ」が先にあり、その反応として脳が疲弊するタイプです。
一方で、デスクワークや責任の重い仕事、長時間労働などによる慢性的なストレスやプレッシャーが続くと、
今度は脳が先に消耗して、自律神経やホルモンバランスが崩れていきます。
「集中できない」「寝ても疲れが取れない」「何をしても楽しくない」といった、
脳の機能低下が先に現れ、結果的に体の動きまで重くなってくるのがこのパターンです。
この場合、体に目立った外傷や筋疲労がなくても、
脳の疲労が自律神経を狂わせ、内臓の働きや回復力が低下してしまうのが特徴です。
どちらのタイプも、最終的には「脳がもうこれ以上は無理」と判断し、体の働きをセーブするようになります。
ただし、スポーツは“体→脳”の順で壊れていき、仕事は“脳→体”の順で壊れていく、この違いが大きなポイントです。
つまり、どちらも「頑張りすぎ」が原因で、
限界を超えた結果、体と脳の連携が崩れ、深刻な疲労状態に陥ってしまうという点では共通しています。
大学の部活動でほぼ毎日ハードな練習をしていました。疲れていても「自分はまだ動ける」と思って頑張り続けた結果、ある日から急に体が動かなくなってしまいました。病院では異常がなく、でも日常生活でも疲れが取れず、どうしていいか分からなくなったときにこちらの施術を受け始めました。鍼灸と体のケアを通して少しずつ眠れるようになり、今では練習にも部分的に復帰できています。「体だけでなく脳も疲れていた」と気づけたことが大きかったです。
長時間労働と責任の重さで、頭はいつもフル回転。でも自分では「まだやれる」と思って無理を重ねていました。ある日、出社しようとしても体が鉛のように重く、何も考えられなくなってしまいました。精神科に通う中でこちらも紹介され、施術を受けるようになりました。数回通ううちに少しずつ朝起きられるようになり、「もう限界を超えていたんだ」と実感しました。脳と体のズレを整える施術がとてもありがたかったです。
はい、多くの方が「検査では異常なし」と言われていますが、実際には脳や神経、自律神経が深く疲弊しているケースが多く見られます。当院では、身体と神経の反応を丁寧に見ながらアプローチしていくため、一般的な検査では見えない「隠れた疲れ」にも対応できます。
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