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・顔面神経麻痺とは
・顔面神経麻痺の原因・メカニズム
・顔面神経麻痺を治していくには
・顔面神経麻痺に似ている症状
・長期間、顔面神経麻痺に悩まれている方
更新日 2025年02月07日
顔面神経麻痺は、顔面神経が何らかの理由で機能を失い、顔の筋肉を自由に動かせなくなる状態のことです。
突然顔が片側だけ動かなくなったり、表情が作れなくなったりするため、日常生活に大きな影響を与えます。
主な症状としては、口角が下がる、目が閉じにくい、味覚の異常、涙や唾液の分泌異常、おでこのしわ寄せがしにくいなどが挙げられます。
これらの症状は急激に発症することが多いです。
まずは病院にすぐに行きましょう!!
顔面神経麻痺の原因は多岐にわたり、大きく分けて以下の2つに分類されます。
1.特発性(ベル麻痺)
特定の原因がわからない場合が多く、風邪やウイルス感染、ストレス、寒冷環境がきっかけになると考えられています。
ベル麻痺は顔面神経麻痺の中で最も一般的なタイプです。
2.二次性
他の病気や外傷が原因で発生するケースです。
例として、以下のような原因があります
メカニズムとしては、顔面神経が炎症や圧迫を受けることで信号伝達が遮断され、筋肉が正常に働かなくなることが主な原因です。
例え話だと
正常な場合
電線(顔面神経)が正常だと、スイッチを押すだけで家電(顔の筋肉)がスムーズに動きます。例えば、「目を閉じて」と命令すると、電気信号が筋肉に伝わり、目が自然に閉じます。
問題が起きた場合
何らかの理由で電線が傷ついたり、途中で断線したりすると、家電に電気が届かなくなります。これと同じことが顔面神経で起きると、筋肉に信号が届かず、目を閉じたり、笑ったりする動きができなくなってしまうのです。
理学療法・リハビリ
鍼灸療法
東洋医学では、鍼灸治療によって神経の循環を改善し、回復を促すアプローチが用いられます。
特に鍼灸のメカニズムとしては
顔面神経麻痺では、神経が炎症や圧迫によってダメージを受け、筋肉への信号伝達が妨げられるため、顔の動きが制限されます。
神経伝達物質の調整
鍼刺激により、体内で分泌される神経伝達物質(アセチルコリンやドーパミンなど)が活性化し、神経と筋肉のつながりが改善されます。
これにより、神経から筋肉への指令がスムーズに伝わるようになります。
神経細胞の修復促進
鍼灸刺激が損傷した神経の修復を促し、新しい神経細胞の生成や既存の神経の再生をサポートします。
特に、電気鍼を用いることで神経の再生速度がさらに高まるとされています。
鍼灸による刺激は、血管を拡張し、血流を促進する効果があります。
これにより、顔面神経の回復に必要な酸素や栄養素が豊富に供給され、炎症や浮腫の軽減につながります。
局所的な血流増加
鍼が刺入されることで、患部周辺の血流が改善し、ダメージを受けた神経組織に十分な酸素と栄養が届けられます。
老廃物の排出促進
血流が改善することで、炎症を引き起こす老廃物や余分な液体が速やかに排出され、神経の圧迫が軽減されます。
顔面神経麻痺では、神経が正常に働かないことで筋肉が過剰に緊張したり、硬直したりすることがあります。
鍼灸治療は以下の方法で筋肉の状態を整えます。
筋緊張の調整
鍼刺激が筋肉に直接作用し、硬直した筋繊維をほぐして柔軟性を回復させます。
これにより、顔の表情筋が再び自然に動くようになります。
筋肉への血流供給
鍼灸が筋肉内の血液循環を改善することで、酸素や栄養素が供給され、筋肉の修復が促進されます。
顔面神経麻痺はストレスや免疫の乱れとも関連があるため、自律神経のバランスを整えることが重要です。
副交感神経の活性化
鍼刺激が副交感神経を優位にし、リラックス効果をもたらします。これにより、免疫機能が改善し、炎症が鎮静化します。
ストレス軽減
自律神経が整うことで、ストレスによる緊張が緩和され、体全体の回復力が高まります。
手術
重度のケースでは、神経移植や減圧手術が行われる場合があります
心理的サポート
顔面神経麻痺は精神的にも大きな影響を及ぼすため、カウンセリングやメンタルケアも重要です。
症状の特徴
違い
中枢性の顔面麻痺は脳内の問題(脳梗塞や脳出血)が原因で、顔面神経そのものではなく、神経を制御する脳の部位が障害されることで発生します。
一方、顔面神経麻痺(末梢性)は顔面神経自体の障害が原因です。
症状の特徴
違い
ラムゼイ・ハント症候群はヘルペスウイルスの再活性化が原因です。
外見的にはベル麻痺(特発性顔面神経麻痺)と似ていますが、耳周囲の症状や聴覚・平衡感覚の異常が伴うことで区別されます。
症状の特徴
違い
線維筋痛症では神経麻痺は起こりません。
痛みや筋肉の緊張が顔面神経麻痺と似たように見えることがありますが、顔の動きに支障をきたすことはありません。
症状の特徴
違い
三叉神経痛は感覚神経の障害で、顔面神経麻痺のような筋肉の動きの制御に問題が起きるわけではありません。
症状の特徴
違い
重症筋無力症は筋肉と神経の接合部の問題で、顔面神経麻痺とは異なり、神経自体には異常がありません。休息で症状が改善する点も異なります。
症状の特徴
違い
パーキンソン病では顔面神経麻痺のような片側の筋肉の麻痺は起きません。動作の緩慢さや筋肉の硬直が主な症状です。
症状の特徴
違い
顎関節症は顎の関節や筋肉の問題であり、神経の障害ではありません。そのため、顔の表情筋の動き自体に障害はありません。
疾患・状態 | 症状の特徴 | 顔面神経麻痺との違い |
---|---|---|
脳卒中(中枢性顔面神経麻痺) | 顔の下半分の麻痺が主、体の片側麻痺や感覚異常を伴うことがある | 中枢性の障害で顔面神経そのものは無事、片側麻痺は下半分に限定される |
ラムゼイ・ハント症候群 | 耳周りや耳内の痛み、水疱、難聴、めまいを伴う | ヘルペスウイルスが原因で、耳の症状や聴覚異常が伴う |
線維筋痛症 | 顔の筋肉の硬直や痛み、全身の疲労感がある | 筋肉の痛みや緊張はあるが神経麻痺は起きない |
三叉神経痛 | 顔の一部に鋭い痛みが発作的に発生、筋肉の動きには影響なし | 感覚神経の問題で、顔の動きに支障をきたさない |
重症筋無力症 | 表情筋が疲れやすく、眼瞼下垂や視力異常を伴う | 筋肉と神経の接合部の問題で、休息により症状が改善する |
パーキンソン病 | 表情が乏しくなり、動きが全体的に遅くなるが筋肉麻痺はない | 筋肉の麻痺ではなく、運動の緩慢さが主な特徴 |
顎関節症 | 顎の痛みや動かしにくさが主、咀嚼時に顔の筋肉が緊張する | 神経障害はなく、顔の筋肉の動きは正常 |
長期間、顔面神経麻痺で悩まれている方のパターンとしては
はじめに病院で治療したがその後少し動くが治りが遅く2、3ヶ月に1度ボトックスなどで顔の緊張を緩めて対処している方が多いです。
この慢性的な状態を改善するには現在の状態が回復過程のどの位置にいるかが重要です。
ボトックスへの理解から運動、マッサージ、鍼灸治療、休息などをうまく適切なタイミングで組み合わせていければ今より回復は早まることが多いです。
1度生活環境、リハビリ環境、などご自身の体全体の疲れなども含めて考えなすと完治に近づきます。
施術の流れ
対応可能なエリア
施術内容の詳細
専門分野と取り組み
筋肉や神経の痛み、内臓疲労(胃、腸、肺など)、睡眠障害、脳疲労へのアプローチを得意とし、特に出張型施術では清潔感と衛生管理を徹底。鍼灸治療では、鍼の長さや太さをお客様の状態に応じて調整し、リラックスしながら安心して施術を受けていただける環境を整えています。
また、指圧をベースとしたマッサージのほか、スポーツマッサージやトリガーポイントを狙った施術も可能です。お客様の体調やお好みに応じて柔軟に対応いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
こんな方におすすめ
長年の疲れや痛みをそのままにしておくと、日常生活や仕事のパフォーマンスに影響が出ることも少なくありません。早めのケアが、健やかな体と充実した毎日を支えます。都心部の富裕層のお客様に向けたオーダーメイドの施術を提供しておりますので、ぜひ一度お試しください
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