腕の痺れ

「手がジンジンする」「腕が重くてだるい」「指先の感覚がおかしい」
そんな症状は、首や肩の緊張や神経の通り道の障害が関係していることが多くあります。

痺れというのは、神経にうまく信号が伝わらなくなっている状態。
その背景には、神経・筋肉・血流の３つの問題が絡んでいます。

長時間のデスクワークやスマホ操作などにより、首や肩の筋肉が緊張すると、
その周辺を通る神経が圧迫されて、腕や指先に痺れとして症状が現れることがあります。

また、筋肉が固くなることで血管も圧迫され、血流不足による酸素不足や老廃物の蓄積が起き、神経の働きがさらに鈍くなるのです。

さらに、ストレスや自律神経の乱れにより、脳が“違和感”を過剰に認識することも。
つまり、ただの筋肉疲労だけでなく、神経系と脳の反応も痺れに関係しているのです。

一度強い痺れを経験すると、脳はその「違和感」を記憶し、似たような動作や姿勢のときに無意識に防御反応を起こしてしまいます。
これが、筋肉の緊張や神経過敏につながり、痺れが慢性化しやすくなる原因です。

また、痺れに対して敏感になりすぎると、“閾値（しきいち）”が下がってしまい、軽い刺激でも痺れを感じやすい体質になることもあります。

だからこそ、ただ一時的に症状を抑えるのではなく、
神経と脳の過剰反応を落ち着かせる施術が大切なのです。

日常生活の中で、「痛くない・しびれない」状態を維持することが、脳と神経を落ち着かせる第一歩です。

肩や腕の可動域を保つような軽い運動やストレッチは、筋肉と血流のバランスを整えるのに役立ちます。

痛みを伴わない施術で神経の通りを良くし、脳への過剰な信号を抑えることで、
体が「もう大丈夫」と感じる状態を作り出していきます。