嗅覚障害

「最近、においが分かりにくくなった…」「香水や食べ物の香りを感じない」
そんな“嗅覚障害”に悩む方が増えています。

嗅覚障害とひとことで言っても、その原因にはいくつかのタイプがあり、それぞれの症状の治り方も変わってきます。

風邪やインフルエンザ、そして新型コロナウイルスなどの感染症では、ウイルスが鼻の奥にある“嗅上皮”という部分の細胞を直接傷つけることがあります。
この“嗅上皮”には匂いをキャッチする嗅神経があり、そこがダメージを受けることで一時的または長期間においが分からなくなるのです。

鼻炎や副鼻腔炎などによって鼻の中の粘膜が腫れたり、血管が拡張したりすることで、匂いの分子が嗅覚細胞に届かなくなります。
このタイプは、匂いを感じる器官自体は正常でも、「匂いが届かない」という通行止めのような状態になってしまいます。

匂いの信号は、嗅覚細胞から神経を通って脳の「嗅球」や「大脳辺縁系」などに伝わります。
このルートのどこかに障害があると、匂いを感じる能力が低下します。
たとえば、ウイルス感染後の神経の炎症や、認知症・脳の老化による機能低下などが影響することもあります。

交通事故やスポーツ外傷、あるいは鼻の手術や脳の手術の際に、嗅神経が傷ついてしまうことで嗅覚が失われることもあります。

まれに、検査では異常が見つからないにもかかわらず嗅覚障害が続くケースもあります。
こういった場合には、心理的なストレスや自律神経の乱れが関係していることもあり、東洋医学的なアプローチで改善がみられる例もあります。

嗅覚障害の回復は、その原因によって大きく異なります。
風邪や新型コロナウイルスによって嗅覚細胞が傷ついた場合は、細胞の再生に時間がかかることが多く、回復までに1ヶ月から1年ほどかかる方もいます。
特に年齢や生活習慣によって回復のスピードに差が出るため、焦らずに経過を見守ることが大切になってきます。

一方で、副鼻腔炎やアレルギーなどによる鼻づまりや炎症が原因の場合は、匂いの通り道が一時的にふさがれている状態です。
炎症を抑えて血流や通気性が改善されれば、匂いが自然に戻るケースが多く、1週間ほどで良くなる人も少なくありません。

また、脳の機能に関わる中枢性の嗅覚障害では、損傷の原因となる部位へのアプローチが必要になります。
脳の損傷や神経の異常などが関係している場合は、リハビリや神経の調整など、根本原因に対する対応が回復の鍵となります。

ただし、嗅覚細胞が完全に壊れて死んでしまっている場合には、残念ながら匂いの回復は難しいとされています。

意外と見落とされがちなのが、ストレスや自律神経の乱れによって起こるタイプの嗅覚障害です。強いストレスや疲労によって脳が過敏になったり神経がうまく働かなくなったりすると、匂いが感じにくくなることがあります。この場合は、自律神経のバランスを整えたり、生活習慣を見直したりすることで、改善が見られることも多いです。

匂いがなくご飯なども全く美味しく感じられないという方はほとんどです。

ですが色々な治療をやっても治らない方は鍼灸治療がお勧めです。
鍼灸治療では

・細胞の回復

・体を治すための土台作り

・脳神経や自律神経の興奮を抑えるなど

様々な観点から治療をしていきます。

これらも踏まえて鍼灸治療も治療の一環として考えて見て下さい！

明確に回復がしない方は嗅覚細胞が死んでいるか死んでいないかというところが基礎的な部分になります。

鍼灸治療としては３回ほどやって経過を見ながら治るタイプか治りにくいか判断していきます。

また、治療の最初でもある程度タイプがわかる方が多いのでここで判断して治療を続けていただく事をお勧めしています。

「においが全くわからない…」
「ご飯の味も感じにくく、毎日の楽しみが減ってしまった…」
このような悩みをお持ちではありませんか？

嗅覚障害は、風邪やウイルス感染の後遺症、副鼻腔炎、ストレスや自律神経の乱れなど、さまざまな原因で起こる症状です。
最近では、新型コロナウイルスの後遺症として嗅覚の異常を訴える方も増加しています。

仙台市青葉区一番町にある当鍼灸院では、自律神経と経絡のバランスを整える施術を通して、嗅覚障害の改善を目指しています。

「病院では異常がないと言われた」
特に
「薬を使っても変化がない」
そんな方も、一度ご相談ください。あなたの自然治癒力を引き出すお手伝いをいたします。