眼精疲労(目の疲れ)

・眼精疲労とは

・眼精疲労の原因・メカニズム

・眼精疲労を楽にするには

・眼精疲労が悪化すると起こること

更新日 2025年02月08日

眼精疲労とは

目の疲れは体全体の疲れ

眼精疲労(がんせいひろう)は、目をたくさん使うことで疲れを感じる状態です。
勉強やパソコン、スマホの画面を長時間見続けると

  • 目が重たくなったり
  • かすんで見えたり
  • 肩や頭まで痛くなる

放っておくと、体全体がだるくなることもあります。

眼精疲労の原因・メカニズム

原因は多数!
  1. 目の使いすぎ

    • スマホやパソコンをずっと見ていると、目の筋肉がずっと緊張して疲れてしまいます。
    • 特に画面を見るときは、瞬きをあまりしないので、目が乾いてしまうことも原因になります。
  2. 光や画面の影響

    • スマホやパソコンから出る強い光(ブルーライト)は、目に負担をかけます。
    • 暗い部屋で画面を見続けると、目に余計な力が入ります。
  3. 姿勢の悪さ

    • パソコンやスマホを使っているとき、背中が丸くなったり首を前に出したりすると、目だけでなく肩や首の筋肉にも負担がかかり、疲れがたまりやすくなります。
  4. 生活習慣の影響

    • 睡眠不足や栄養が足りないと、目の回復力が落ちて疲れやすくなります。


眼精疲労の症状

  • 目に関する症状
    ・目がかすむ
    ・目が乾く(ドライアイ)
    ・目が重い、痛い

  • 体に出る症状
    ・肩こり、首こり
    ・頭痛
    ・全身のだるさ

  • 集中力の低下
    ・文字や画面を見続けられなくなる
    ・考え事をするのが難しくなる

詳しい眼精疲労のメカニズム

正常な目の解剖学的状態と機能

1. 血管の役割

  • 正常な血流
    網膜、視神経、筋肉に酸素と栄養を供給するのは、目に広がる毛細血管網です。眼球には、主に眼動脈(内頸動脈の分枝)が供給を担い、これにより網膜と毛様体筋が十分な酸素を受け取っています。
  • 血流の調節
    自律神経が眼球の血流を調節し、目の使用時や休息時に適切な酸素供給を確保します。

     

2. 筋肉の役割

  • 外眼筋
    6つの外眼筋(上直筋、下直筋、内直筋、外直筋、上斜筋、下斜筋)が目の動きを調整します。正常な状態では、これらの筋肉が協調して動くことで、視線が正確に焦点を合わせます。
  • 毛様体筋
    水晶体の厚さを調整してピントを合わせる筋肉です。近距離を見る際に毛様体筋が収縮し、水晶体を厚くします。

     

3. 神経の役割

  • 視神経
    網膜で受け取った光刺激を脳に伝えます。視神経が正常に働いていると、鮮明な視覚情報を処理できます。
  • 自律神経
    交感神経と副交感神経が、瞳孔の収縮や拡張、涙液の分泌、血流の調整を行います。

     

4. 瞬きと涙液

  • 瞬きの頻度
    通常、1分間に約15〜20回瞬きします。瞬きは、涙液を目の表面全体に広げ、乾燥や異物から目を守る役割を果たします。
  • 涙液の構成
    涙液は3層(脂質層、水層、ムチン層)からなり、目の表面を滑らかに保ち、光の屈折を安定させます。また、涙液には酸素や栄養を供給する成分も含まれています。

     

5. 紫外線の影響

紫外線は、目の角膜や水晶体に吸収されます。
適度な紫外線は問題ありませんが、長時間浴びると組織にダメージを与え、酸化ストレスが発生します。これが眼精疲労の一因となることがあります。

 

 

眼精疲労が起こるメカニズム

1. 血管への影響

  • 長時間の近距離作業や緊張により、目の周囲の血管が収縮します。これにより酸素や栄養の供給が不足し、毛様体筋や外眼筋が疲労します。
  • 酸欠状態に陥ると、乳酸などの代謝産物が蓄積し、目の重さや痛み、かすみの原因となります。

2. 筋肉への負担

  • 毛様体筋の過緊張
    近くを見続けると、毛様体筋が常に収縮した状態となり、筋疲労を引き起こします。この状態が続くと、ピント調節がうまくいかなくなり、遠くがぼやけて見えることがあります。
  • 外眼筋の疲労
    スマホやパソコンを見る際、視線を固定することで外眼筋も緊張状態が続き、眼精疲労を招きます。

3. 神経系の過敏化

  • 自律神経のバランスが崩れることで、涙液の分泌が減少したり、血管の収縮が続いたりします。これにより、ドライアイや眼の充血が起こります。

4. 瞬きの減少と涙液の乱れ

  • スマホやパソコンを見ていると、瞬きの頻度が通常の半分以下(1分間に5〜10回)になることがあります。
  • 涙液が十分に広がらず、角膜や結膜が乾燥し、目の異物感やかすみの原因になります。

5. 紫外線と酸化ストレス

  • 紫外線による酸化ストレスが目の組織にダメージを与え、炎症を引き起こします。これが眼精疲労を悪化させる一因となります。

眼精疲労を楽にしていくには

軽症か重症かの見極めが大切
  • 目を休ませる

    • パソコンやスマホを1時間使ったら、10分ほど休憩を取る。
    • 窓の外を見て、遠くを見る時間を作る。
  • 目の体操をする

    • 目をぎゅっと閉じて、パッと開く動作を繰り返す。
    • 上下左右に目を動かすことで、目の筋肉をほぐす。
  • 温めて血流を良くする

    • 温かいタオルを目の上にのせてリラックスする。
    • 血流が良くなり、目の疲れが取れやすくなる。
  • 生活習慣を見直す

    • 睡眠をしっかりとる。
    • 魚や野菜を食べて、目に良い栄養を摂る(ビタミンAやルテインなど)。
  • 鍼灸でケアする

    • 目や首周りのツボ(攅竹〈さんちく〉、風池〈ふうち〉)を刺激することで、血流を改善し、疲れを取り除く効果があります。

眼精疲労を防ぐポイント

ポイントは筋力の変化!
  • スマホやパソコンを使うときは、1時間に1回は目を休ませましょう。
  • 画面との距離を保つ(30cm以上)。
  • 部屋の明るさを適切にする(暗いところで画面を見ない)。
  • 目を定期的に休める
    • 20-20-20ルール:20分ごとに20秒間、20フィート(約6m)先を見る。
    • 遠くを見ることで毛様体筋をリラックスさせます。
  • 瞬きを意識する

    • スクリーンを見るときは意識的に瞬きを増やし、目の乾燥を防ぎます。
  • 紫外線対策

    • 外出時にサングラスを使用し、紫外線による酸化ストレスを軽減。
  • 血流を改善する

    • 温かいタオルで目元を温めると、血流が良くなり筋肉の疲労回復に役立ちます。
  • 栄養を補う

    • ビタミンA(緑黄色野菜)、ルテイン(ほうれん草、ケール)、DHA(魚)などを意識して摂取。

眼精疲労が悪化すると起こること

目を保てば体の調子は保てる

1. 視力の低下

近視や仮性近視の進行

  • 原因:毛様体筋が慢性的に収縮し続けることで、ピント調節機能が低下します。この状態が長引くと、目が「近いものにピントを合わせっぱなし」の状態になり、仮性近視が進行することがあります。
  • 症状:遠くのものがぼやけて見え、視力が低下したように感じます。

 

2. 慢性ドライアイ

  • 原因:瞬きの頻度減少や涙液分泌の減少が進行すると、角膜や結膜の表面が乾燥しやすくなります。涙液の質(脂質、水分、ムチン)のバランスが崩れ、涙がすぐに蒸発するようになります。
  • 症状
    • 目のゴロゴロ感や異物感
    • 光を見ると痛む(羞明)
    • 重症化すると、角膜の上皮障害や炎症が発生

 

3. 頭痛や偏頭痛

  • 原因:眼精疲労が続くと、視覚情報を処理する脳(後頭葉)や周囲の神経に過剰な負担がかかり、頭痛が引き起こされます。
  • 生理学的背景
    • 外眼筋や毛様体筋の緊張が続くと、頭部の筋肉(前頭筋、側頭筋)にも緊張が波及します。
    • 血流の悪化により、酸欠状態が発生し、痛みが強くなります。
  • 症状
    • 前頭部や側頭部のズキズキする痛み
    • 頭痛とともに吐き気やめまいを伴う場合も

 

4. 首こりや肩こり、姿勢の悪化

  • 原因:長時間のパソコン作業やスマホ使用で姿勢が崩れることにより、首や肩の筋肉(僧帽筋、胸鎖乳突筋、菱形筋など)に過度の緊張が生じます。
  • 悪化の影響
    • 血行不良が進み、肩こりや首の痛みが慢性化
    • 姿勢の崩れ(猫背やストレートネック)がさらに眼精疲労を悪化させる悪循環を引き起こす

 

5. 精神的な影響(ストレスや不安感の増加)

  • 原因:目の不快感や視覚の問題が長引くことで、日常生活のパフォーマンスが低下し、心理的な負担が増大します。
  • 症状
    • イライラ感、集中力の低下
    • 不眠や睡眠の質の低下(視覚神経の過活動が夜間も続くため)
    • 重症化すると抑うつ状態を引き起こす場合も

 

6. 網膜や黄斑部への影響

黄斑変性症のリスク増加

  • 原因:長時間のブルーライトや紫外線への暴露により、網膜の中心部である黄斑部に酸化ストレスが蓄積し、視細胞がダメージを受けます。
  • 症状
    • 視野の中心がぼやける
    • 色の識別が難しくなる
    • 重症化すると視力喪失のリスクも

 

7. 眼精疲労が関連する全身症状

  • 自律神経の乱れ:眼精疲労が慢性化すると交感神経が優位になり、全身の不調が引き起こされます。
    • 動悸
    • 手足の冷え
    • 消化機能の低下
  • 疲労感の蓄積:視覚情報を過剰に処理することで脳が疲れ、体全体の疲れとして感じられます。

 

8. 角膜や結膜の炎症

  • 原因:ドライアイや涙液分泌の減少が続くと、目の表面に微細な傷(角膜上皮障害)ができ、そこから感染や炎症が進行する可能性があります。
  • 症状
    • 充血
    • 目がしみるような痛み
    • 重症化すると細菌やウイルスによる角膜感染症に発展することも

 

まとめ

眼精疲労が悪化すると、視力低下や慢性ドライアイ、頭痛、肩こりといった身体症状に加え、精神的な不調や重篤な目の病気を引き起こす可能性があります。これらを予防するためには、適度な目の休息、正しい姿勢、ブルーライト対策、生活習慣の見直しが重要です。症状が改善しない場合や進行する場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。

眼精疲労が悪化して起こること

眼精疲労が悪化して起こること

症状 原因 影響
視力低下 毛様体筋の過緊張によるピント調節の乱れ 遠くがぼやけて見える、近視や仮性近視が進行
慢性ドライアイ 涙液分泌の減少、瞬きの頻度減少 ゴロゴロ感、異物感、光に敏感になる(羞明)、角膜の傷や炎症
頭痛・偏頭痛 目の筋肉や神経の緊張、血流不足 前頭部や側頭部のズキズキする痛み、吐き気やめまいを伴う場合も
肩こり・首こり 姿勢の崩れ(猫背、ストレートネック)、肩や首の筋肉の過緊張 慢性的な肩や首の痛み、血流不足による眼精疲労の悪化
精神的ストレス 長時間の不快感や視覚の問題による集中力低下 イライラ、不安感、不眠、抑うつ状態
網膜や黄斑部の損傷 ブルーライトや紫外線による酸化ストレス 視野の中心がぼやける、色の識別が難しくなる、重症化すると視力喪失のリスク
全身の自律神経の乱れ 交感神経の過剰な活動 動悸、手足の冷え、消化不良など全身の不調
角膜や結膜の炎症 涙液の不足や表面の傷から感染が広がる 充血、しみるような痛み、角膜感染症に進行する可能性

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