自律神経失調症

・自律神経失調症とは

自律神経失調症の原因・メカニズム

自律神経失調症を治していくには

自律神経失調症と似ている症状

更新日 2025年02月07日

自律神経失調症とは

体の危険信号!

自律神経失調症とは、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れ、さまざまな身体的・精神的な症状が現れる状態を指します。
自律神経は、心拍、血圧、体温調節、消化活動など、体の基本的な機能を無意識にコントロールしています。
この機能が乱れることで、全身に影響を及ぼすのが特徴です。

主な症状

  • 慢性的な疲労感
  • めまい、頭痛
  • 胃腸の不調(便秘、下痢など)
  • 不眠や過剰な眠気
  • 手足の冷えやほてり
  • 動悸や息苦しさ

自律神経失調症の原因・メカニズム

原因は多数!

自律神経失調症は、特定の病気ではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合って発生します。

原因

  1. ストレス
    心理的ストレス(仕事、家庭、人間関係)が長期間続くと、自律神経が過剰に働き、バランスが崩れる。

  2. 生活習慣の乱れ
    不規則な食事、睡眠不足、運動不足などが自律神経に負担をかける。

  3. 環境の変化
    季節の変わり目や気温の急激な変化が、自律神経の働きに影響を与える。

  4. ホルモンの影響
    特に女性では、月経周期や更年期によるホルモンバランスの変化が関与する。

     

メカニズム

自律神経失調症では、交感神経(興奮状態を促進)と副交感神経(リラックスを促進)のバランスが崩れることで、以下のような影響が起きます

  • 心拍数や血圧の調整不全:動悸や息切れの原因。
  • 血流の乱れ:手足の冷えやほてり。
  • 内臓の調節不全:胃腸の不調。
  • 神経伝達物質の異常:気分の落ち込みや不安感。

詳しいメカニズム
 

1. 心拍数や血圧の調整不全:動悸や息切れの原因

生理学的背景

  • 心拍数と血圧は、延髄にある心血管中枢(血管運動中枢)が自律神経を介して調整しています。
  • 交感神経は心拍数を増加させ、血管を収縮させます。一方、副交感神経(迷走神経)は心拍数を減少させます。

問題が起こる部位とメカニズム

  1. 交感神経の過活動

    • ストレスや過労により交感神経が優位になると、心拍数が過剰に上昇し、動悸や血圧の上昇を引き起こします。
    • 血管の過度な収縮が起こり、全身の血流が不均衡になります。
  2. 副交感神経の低下

    • 副交感神経が正常に働かないと、心拍数を抑える作用が弱まり、安静時でも動悸や息切れが続きます。

 

2. 血流の乱れ:手足の冷えやほてり

生理学的背景

  • 血流は、自律神経による末梢血管の収縮と拡張で調整されます。
  • 交感神経が血管平滑筋に作用し、血管を収縮させます。一方、副交感神経は血管を拡張させます。

問題が起こる部位とメカニズム

  1. 末梢血管の異常調整

    • 交感神経の過剰な働きにより、手足の末梢血管が収縮し、血流が低下することで冷えを感じます。
    • 一方、局所的に交感神経が弱まると血管が過剰に拡張し、手足のほてりや顔面の赤みが生じます。
  2. 熱調節中枢の不調

    • 視床下部にある熱調節中枢が、ストレスや環境変化で正常に働かなくなると、体全体の血流分布が乱れ、冷えやほてりが発生します。

 

3. 内臓の調節不全:胃腸の不調

生理学的背景

  • 消化器系は、主に副交感神経(迷走神経)が優位に働いて機能します。これにより、消化液の分泌や腸の蠕動運動が調整されます。
  • 交感神経が優位になると、消化機能が抑制されます。

問題が起こる部位とメカニズム

  1. 消化液の分泌低下

    • 交感神経が過剰に働くと、胃酸や膵液などの分泌が抑制され、消化不良や胃もたれの原因になります。
  2. 腸の蠕動運動の低下

    • 交感神経が腸管の筋肉を抑制し、蠕動運動が低下することで便秘が起こります。一方、副交感神経の異常興奮により、過剰な蠕動が起これば下痢を引き起こします。
  3. 内臓の血流減少

    • 交感神経が内臓の血管を収縮させるため、胃腸への血流が減少し、正常な消化活動が妨げられます。

 

4. 神経伝達物質の異常:気分の落ち込みや不安感

生理学的背景

  • 気分や不安感の調整は、脳内の神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなど)が関与しています。
  • 自律神経は視床下部と密接に関連し、これらの神経伝達物質の分泌や調整を助けます。

問題が起こる部位とメカニズム

  1. セロトニン分泌の低下

    • ストレスが長期間続くと、視床下部や脳幹のセロトニン分泌が低下し、気分の落ち込みや抑うつ感が現れます。
  2. ノルアドレナリンの過剰分泌

    • 交感神経が過剰に活性化すると、ノルアドレナリンの分泌が増加し、不安感や過敏性が強まります。
  3. 視床下部-下垂体-副腎系(HPA軸)の異常

    • 視床下部がストレスに応じてHPA軸を活性化しますが、過剰に働くとコルチゾール(ストレスホルモン)が増加し、神経伝達物質のバランスが崩れます

視床下部がストレスによって働かなくなるメカニズム

視床下部は、体内の恒常性(ホメオスタシス)を維持する中枢として重要な役割を果たし、自律神経系や内分泌系(ホルモン調整)の司令塔です。
しかし、慢性的なストレスにさらされると、この視機能が低下し、さまざまな身体的不調や心理的症状を引き起こします。

 

1. ストレス反応と視床下部-下垂体-副腎系(HPA軸)の関係

正常なHPA軸の働き

視床下部は、ストレスを感知すると以下のように働きます:

  1. 視床下部が**副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)**を分泌。
  2. 下垂体前葉が刺激を受け、**副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)**を分泌。
  3. 副腎が刺激され、コルチゾール(ストレスホルモン)が分泌される。

コルチゾールは体にエネルギーを供給し、ストレスへの対処を助けます。

慢性的なストレスによる影響

長期間にわたるストレスは、視床下部を含むHPA軸全体に過剰な負担をかけます:

  • 視床下部の過剰活性化:ストレスが持続するとCRHが過剰に分泌され、HPA軸全体が過活動状態になります。
  • フィードバック機能の異常:通常、コルチゾール濃度が高くなると視床下部がCRH分泌を抑制しますが、このフィードバック機構が弱まり、視床下部が働き続ける状態に。

この結果、視床下部が疲弊し、正常な調整機能を失います。

 

2. 視床下部の疲弊による具体的なメカニズム

視床下部神経細胞の過剰興奮

  • 慢性的なストレスは、視床下部の神経細胞を過剰に刺激します。
  • 過剰な興奮状態が続くと、視床下部の神経回路にダメージを与え、神経細胞の働きが低下します。

酸化ストレスと炎症

  • ストレスによって、体内で活性酸素種(ROS)が増加し、視床下部の神経細胞に酸化的ダメージを与えます。
  • また、慢性的なストレスは炎症性サイトカイン(IL-6やTNF-αなど)の分泌を促進し、視床下部の炎症を引き起こします。
  • これにより、視床下部の正常な働きが妨げられます。

神経伝達物質の不均衡

  • 視床下部は、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質によって制御されています。
  • ストレスはこれらの神経伝達物質のバランスを崩し、視床下部の機能低下を招きます。

 

3. 視床下部の機能低下による影響

視床下部が正常に機能しなくなると、次のような問題が発生します:

  1. 自律神経系の乱れ

    • 交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、動悸、冷え、消化不良などの症状が現れる。
  2. 内分泌系の異常

    • HPA軸の不調により、コルチゾールの分泌が乱れる(過剰または不足)。
    • 月経異常や甲状腺ホルモン分泌の乱れが生じる。
  3. 体温調節機能の低下

    • 視床下部が体温調節を司るため、ストレスによる乱れで冷えやほてりが発生。
  4. 睡眠障害

    • 視床下部はメラトニンの調節にも関与しており、機能低下によって不眠や浅い睡眠が生じる。
  5. 食欲の変化

    • 視床下部が摂食中枢を管理しているため、過食や食欲不振が起こる。

 

4. 視床下部を守るための対策

生活習慣の改善

  • 規則正しい生活リズムを保つことで、視床下部の疲労を軽減します。
  • 質の高い睡眠を確保し、体を休める。

ストレス管理

  • 瞑想や深呼吸などでリラックス状態を作り、副交感神経を優位にする。
  • 趣味や運動でストレスを軽減する。

栄養補給

  • 視床下部の健康をサポートする栄養素(オメガ3脂肪酸、ビタミンB群、マグネシウム)を摂取する。

専門的治療

  • 必要に応じて心理療法や薬物療法を受ける。
  • 鍼灸やマッサージで自律神経を整える。

 

視床下部は体の中枢として非常に重要な役割を担っています。慢性的なストレスを放置すると、全身の機能に影響を及ぼすため、早めの対応が必要です。

自律神経失調症の治していくには

軽症か重症かの見極めが大切

自律神経失調症の改善には、生活習慣の見直しとストレス管理が重要です。症状に応じて、医療的アプローチも取り入れます。

1. 生活習慣の改善

  • 規則正しい生活
    決まった時間に起床・就寝し、体内リズムを整える。
  • バランスの取れた食事
    ビタミンやミネラルが豊富な食事を心がけ、腸内環境を整える。
  • 適度な運動
    軽い有酸素運動(ウォーキング、ヨガなど)で副交感神経を活性化する。

2. ストレス管理

  • リラクゼーション
    深呼吸や瞑想を取り入れる。
  • 趣味の時間
    自分がリラックスできる活動を日常に取り入れる。

3. 医療的アプローチ

  • 薬物療法
    必要に応じて、抗不安薬や自律神経を整える薬が処方される。
  • 鍼灸治療
    血流改善やリラクゼーション効果を期待できる。
  • 心理療法
    カウンセリングや認知行動療法でストレスの対処法を学ぶ。

自律神経失調症を治していくには

ポイントは筋力の変化!

自律神経失調症を治していくには

自律神経失調症の改善には、生活習慣の見直しとストレス管理が重要です。症状に応じて、医療的アプローチも取り入れます。

1. 生活習慣の改善

  • 規則正しい生活
    決まった時間に起床・就寝し、体内リズムを整える。
  • バランスの取れた食事
    ビタミンやミネラルが豊富な食事を心がけ、腸内環境を整える。
  • 適度な運動
    軽い有酸素運動(ウォーキング、ヨガなど)で副交感神経を活性化する。
     

2. ストレス管理

  • リラクゼーション
    深呼吸や瞑想を取り入れる。
  • 趣味の時間
    自分がリラックスできる活動を日常に取り入れる。
     

3. 医療的アプローチ

  • 薬物療法
    必要に応じて、抗不安薬や自律神経を整える薬が処方される。
  • 鍼灸治療
    血流改善やリラクゼーション効果を期待できる。
  • 心理療法
    カウンセリングや認知行動療法でストレスの対処法を学ぶ。

自律神経失調症に似ている症状

原因は同じことが多い!

1. うつ病

  • 主な特徴:
    精神的な症状が中心で、気分の落ち込みや意欲の低下が続く。
  • 原因:
    ストレス、脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリン)の異常、遺伝的要因。
  • 主な症状:
    • 持続的な憂うつ感
    • 興味や喜びの喪失
    • 睡眠障害(過眠または不眠)
    • 食欲不振または過食
    • 疲労感、集中力の低下
    • 自殺念慮や希死念慮

 

2. パニック障害

  • 主な特徴:
    突発的なパニック発作が繰り返される疾患で、発作が起こることへの強い不安(予期不安)を伴う。
  • 原因:
    ストレス、遺伝的要因、脳内の異常な神経伝達。
  • 主な症状:
    • 激しい動悸や息切れ
    • 窒息感、胸の痛み
    • めまい、ふらつき
    • 発作中に「死ぬのではないか」という恐怖感
    • 発作が起きることへの強い不安(予期不安)

 

3. 自律神経失調症

  • 主な特徴:
    自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが乱れ、体の不調が多岐にわたる。
  • 原因:
    ストレス、不規則な生活、環境変化、ホルモンバランスの乱れ。
  • 主な症状:
    • 動悸や息切れ
    • 胃腸の不調(便秘、下痢)
    • めまい、ふらつき
    • 不眠や過剰な眠気
    • 手足の冷えやほてり
    • 疲労感や倦怠感
疾患の違い

うつ病、パニック障害、自律神経失調症の違い

疾患名 特徴 原因 主な症状
うつ病 精神的な症状が中心で、気分の落ち込みや意欲低下が続く ストレス、神経伝達物質の異常、遺伝的要因 憂うつ感、興味喪失、不眠または過眠、食欲変化、疲労感、自殺念慮
パニック障害 突発的なパニック発作が繰り返される ストレス、遺伝的要因、神経伝達の異常 動悸、息切れ、窒息感、胸痛、めまい、「死ぬのではないか」という恐怖感
自律神経失調症 自律神経のバランスが乱れ、体の不調が多岐にわたる ストレス、不規則な生活、環境変化、ホルモンバランスの乱れ 動悸、胃腸の不調、めまい、不眠、手足の冷え、疲労感

出張整体・出張鍼灸について

 

  1. 出張整体・出張鍼灸施術のメリット
    • 自宅でリラックスしながら受けられる
    • 子育て中や忙しい方でも便利
    • 通院が難しい高齢者や障害のある方への対応
    • 仕事が忙しく、普段昼間に受けることができない方へ
    • 出張などでホテルで本悪的な施術を受けたい方
  2. 施術の流れ

    • ホテルやご自宅へ→到着後すぐに準備→ 施術 → アフターケアの提案
    • 移動には30分ほどいただいています
    • 出張整体・鍼灸での服装はTシャツと半ズボンが理想です
    • 鍼灸用のTシャツをお渡ししますのでご連絡ください
  3. 対応可能なエリア

    • 地域名を具体的に記載(例:東京23区、神奈川の特定地域)
    • 出張費用の有無や条件
  4. 施術内容の詳細

    • 整体、鍼灸をメインとした施術になります
    • 他にもストレッチやリハビリ程度の運動も提案可能です

3. 自己紹介と院の特徴

    • 専門分野と取り組み
      筋肉や神経の痛み、内臓疲労(胃、腸、肺など)、睡眠障害、脳疲労へのアプローチを得意とし、特に出張型施術では清潔感と衛生管理を徹底。鍼灸治療では、鍼の長さや太さをお客様の状態に応じて調整し、リラックスしながら安心して施術を受けていただける環境を整えています。

      また、指圧をベースとしたマッサージのほか、スポーツマッサージやトリガーポイントを狙った施術も可能です。お客様の体調やお好みに応じて柔軟に対応いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

      こんな方におすすめ

      長年の疲れや痛みをそのままにしておくと、日常生活や仕事のパフォーマンスに影響が出ることも少なくありません。早めのケアが、健やかな体と充実した毎日を支えます。都心部の富裕層のお客様に向けたオーダーメイドの施術を提供しておりますので、ぜひ一度お試しください

      • 忙しくて治療院に通う時間がない方
      • 自宅でリラックスしながら治療を受けたい方
      • 外出が億劫で体調改善を後回しにしている方

お電話でのお問合せはこちら

090-6142-4461

お気軽にお問合せ・ご相談ください

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
090-6142-4461
受付時間
7:00~24:00
定休日
不定休

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ・相談予約

090-6142-4461

<受付時間>
8:00~25:00
※不定休

フォームは24時間受付中です。お気軽にご連絡ください。

新着情報・お知らせ

2025/04/23
よくある症状を更新しました
2025/04/22
よくある症状を更新しました
2025/04/21
よくある症状を更新しました

ひでり出張鍼灸・マッサージ

受付時間

8:00~24:00

定休日

不定休