メニエール病

・メニエール病とは

・メニエール病の原因・メカニズム

・メニエール病を治していくには

・メニエール病が治って予防していくには

・メニエール病が治りにくい人

メニエール病は、突然のめまい・耳鳴り・難聴・耳の詰まる感じが繰り返し起こる病気です。特に、ぐるぐる回るような強いめまいが特徴的で、日常生活に大きな影響を与えます。

主に30〜50代の人に多く、ストレスや疲れが原因で悪化しやすいといわれています。発作が起こると、数十分から数時間続くこともあり、横になっていても目が回るような感覚が続きます。

メニエール病は、耳の奥にある「内耳（ないじ）」の異常で起こります。内耳は、音を聞いたり、体のバランスを取ったりする大事な器官です。この内耳の中に「リンパ液」という液体があり、この液体のバランスが崩れると、めまいや耳の異常が起こります。

主な原因

・ストレスや疲労がたまると、自律神経が乱れてリンパ液の流れが悪くなる。
・塩分を摂りすぎると、体内の水分バランスが崩れ、内耳のリンパ液が増えすぎる。
・睡眠不足や不規則な生活で、内耳の機能が低下する。

メニエール病は、一度発症すると繰り返しやすく、放っておくと聴力が低下してしまうこともあります。早めに対処することが大切です。

メニエール病を治すためには、生活習慣の改善と治療を組み合わせることが大切です。

1. 生活習慣を整える

・ストレスをためないようにリラックスする時間を作る。
・十分な睡眠をとり、規則正しい生活を心がける。
・塩分を控えめにし、水分バランスを整える。

2. 病院での治療

・利尿剤（りにょうざい）：体内の余分な水分を排出し、リンパ液のバランスを整える。
・抗めまい薬：発作時のめまいを抑える。
・ビタミン剤：内耳の血流を良くし、回復を助ける。

1. ストレスを減らす工夫をする

・リラックスできる趣味を持つ。
・深呼吸や軽い運動で心を落ち着ける。
・忙しくても休息の時間をしっかりとる。

2. 食事のバランスを整える

・塩分を控えめにし、カリウム（バナナ・ほうれん草）を意識して摂る。
・カフェインやアルコールを控えめにする。
・水分をしっかり摂り、体内の循環を良くする。

3. 耳の血流を良くする

・耳のマッサージや、首・肩のストレッチを習慣にする。
・湯船にしっかりつかり、体を温める。

メニエール病は、生活習慣やストレス管理が大きく関係するため、次のような人は治りにくい傾向があります。

・仕事や家庭のストレスが大きく、解消できていない人
・塩分を多く摂る食生活を続けている人
・寝不足や不規則な生活が続いている人
・薬を途中でやめてしまう人
・運動不足で血流が悪くなっている人

メニエール病は、自分の体と向き合いながら、根本的な生活改善をすることが大切です。焦らず、少しずつ無理のない範囲で整えていきましょう。