あ

・食欲不振とは

・食欲不振の原因・メカニズム

・食欲がなくなるとおこること

・食欲不振が治る過程

食欲不振とは、食べ物を見ても食べたい気持ちが湧かない、食べようとしても食べられない状態のことを指します。
一時的なものなら問題ありませんが、長期間続くと体力の低下や栄養不足につながるため注意が必要です。

食欲不振の原因はさまざまで、ストレス・胃腸の不調・ホルモンバランスの乱れ・病気などが関係しています。

食欲をコントロールしているのは、主に「脳」と「消化器官」です。これらが正常に働かなくなると、食欲が低下します。

1. ストレス・自律神経の乱れ

強いストレスを受けると、脳の「視床下部（ししょうかぶ）」が影響を受け、食欲を抑えるホルモンが分泌されます。
また、自律神経が乱れると胃腸の動きが悪くなり、消化不良や胃もたれが続いて食欲が落ちることもあります。

2. 胃腸の不調

暴飲暴食や脂っこい食事が続くと、胃の負担が増えて消化機能が低下し、食欲が減少します。
また、胃の中に食べ物が長く留まると、満腹感が続いて食欲が湧きにくくなることもあります。

3. ホルモンバランスの変化

女性は生理周期の影響でホルモンバランスが変わり、食欲が落ちやすい時期があります。
また、甲状腺ホルモンの異常や更年期の影響で、食欲が減ることもあります。

4. 病気や薬の影響

・風邪や感染症：体がウイルスと戦うために、食欲を抑える働きがある。
・胃炎や胃潰瘍：胃の不調が原因で、食べ物を受け付けなくなる。
・薬の副作用：抗生物質や抗うつ薬の中には、食欲を低下させるものもある。

男性に起こる影響

・筋力の低下：タンパク質不足で筋肉量が減り、体力が落ちる。
・集中力の低下：エネルギー不足により、仕事や運動のパフォーマンスが落ちる。
・ストレス増加：食事が満足にとれないことで、ストレスを感じやすくなる。
 

女性に起こる影響

・ホルモンバランスの乱れ：栄養不足が続くと、生理不順や肌荒れが起こりやすくなる。
・冷えやむくみ：代謝が低下し、血行が悪くなることで冷えやむくみが目立つようになる。
・抜け毛や爪の弱化：鉄分やビタミン不足によって、髪や爪がもろくなる。

1. 胃腸を休める

食欲がないときは無理に食べず、胃にやさしい食事を心がけましょう。
・おかゆ、スープ、温かい飲み物などを摂る。
・食べすぎず、消化の負担を減らす。

2. 生活習慣を整える

・ストレスを減らす：リラックスできる時間をつくる。
・睡眠をしっかりとる：寝不足は食欲低下につながる。
・軽い運動をする：ウォーキングやストレッチで血流を良くする。

3. 食欲を刺激する習慣を取り入れる

・香りの良い食べ物を活用する（ショウガ・ニンニク・柑橘類など）。
・好きな食べ物から少しずつ食べる（無理に健康的なものを選ばず、食べたいものを優先）。
・温かい飲み物を飲む（白湯・ハーブティーなどで胃を温める）。

4. バランスの良い食事に戻す

徐々に食べる量を増やし、栄養バランスのとれた食事に戻していきます。
・タンパク質（鶏肉、豆腐、卵）を意識して摂る。
・ビタミンやミネラル（野菜、果物、ナッツ）をプラスする。
・水分をしっかり摂る（脱水状態は食欲を低下させる）。

1. 胃腸に負担をかけすぎない

・暴飲暴食を避け、腹八分目を意識する。
・よく噛んで食べることで、消化を助ける。

2. ストレスケアをする

・深呼吸や瞑想を取り入れて、リラックスする時間をつくる。
・趣味や好きなことをして、気分転換をする。

3. 食欲を維持しやすい食習慣を作る

・1日3食、できるだけ決まった時間に食事をとる。
・空腹を感じにくい場合は、少量ずつ回数を増やして食べる。
・食べる環境を整え、リラックスした気持ちで食事を楽しむ。