テニス肘(外側上顆炎)

・テニス肘とは

・テニス肘の原因・メカニズム

・テニス肘を治していくには

・テニス肘と似ている症状

更新日 2025年1月28日

テニス肘とは

体の危険信号!

テニス肘(外側上顆炎)は、肘の外側に痛みを引き起こす障害で、テニスのバックハンドストロークやラケットスポーツ、反復的な腕の動作によって発症しやすい疾患です。手首を反らせる動作や物を握る動作が多いことで、前腕の筋肉が過剰に使われ、肘の外側に炎症が起こります。

テニス肘はテニス選手だけでなく、デスクワークや家事、DIY作業など手を頻繁に使う人にも発症することがあります。特に、肘の外側が押すと痛い、手首を伸ばすと痛む、握力が低下するといった症状が現れます。

テニス肘の原因・メカニズム

原因は多数!

テニス肘の原因とメカニズム

主な原因

  1. 前腕の過剰な使用
    • 手首を反らす、ラケットを握る動作の繰り返しにより、肘の外側にある腱が炎症を起こす。
  2. 筋肉のアンバランス
    • 前腕の筋肉(特に伸筋群)が過度に緊張し、柔軟性が低下することで肘への負担が増える。
  3. 肘の不適切な使い方
    • テニスのバックハンドで肘を使いすぎると、外側上顆に強いストレスがかかる。
  4. 加齢による腱の変性
    • 年齢とともに腱の弾力性が低下し、炎症が起こりやすくなる。
  5. 血流の低下
    • 反復運動により血流が悪くなると、腱の修復が遅れ、炎症が慢性化する。

 

解剖学的メカニズム

テニス肘の発症には、筋肉・腱・神経・血管の相互作用が関係しています。

① 肘関節と筋肉の関係

  • 肘の外側には、上腕骨外側上顆(じょうわんこつがいそくじょうか)という骨の突起があり、ここに前腕伸筋群の腱が付着している。
  • 橈側手根伸筋(とうそくしゅこんしんきん)総指伸筋(そうししんきん)が肘の外側で骨に付着しており、これらの筋肉が過剰に収縮することで腱に負担がかかる。
  • テニスのバックハンド時に、これらの筋肉が過剰に働き、腱が炎症を起こす。

② 腱と血流の影響

  • 腱の血流は筋肉よりも乏しく、一度炎症が起こると回復が遅れやすい。
  • 反復運動によって血流がさらに低下し、修復が遅れることで慢性的な痛みへと移行する。

③ 神経の関与

  • 橈骨神経(とうこつしんけい)が肘の外側を通っており、炎症によって神経が刺激されると、ピリピリした痛みやしびれを伴うことがある。

テニス肘を治していくには

軽症か重症かの見極めが大切

1. 安静と生活習慣の改善

  • 肘に負担をかける動作を控え、過度な手首の使用を避ける。
  • スマートフォンやパソコン作業時に肘を無理に曲げないようにする。

2. ストレッチと運動療法

  • 前腕伸筋ストレッチ
    • 手のひらを下に向け、反対の手で手首を軽く曲げて伸ばす(15秒×3回)。
  • 握力強化トレーニング
    • 柔らかいボールを握るトレーニングで筋肉のバランスを整える。
  • エキセントリックトレーニング
    • ゆっくりと手首を下げながら負荷をかけることで、腱の回復を促す。

3. 鍼灸治療

 

鍼灸は、炎症を抑え、血流を改善することでテニス肘の回復を助けます。

治療する経穴(ツボ)

 

  • 曲池(きょくち):肘の炎症を鎮め、痛みを軽減。
  • 手三里(てさんり):前腕の筋肉を緩め、血流を改善。
  • 外関(がいかん):橈骨神経の興奮を抑え、しびれを軽減。

治療のメカニズム

 

  • 鍼刺激による血流促進
    → 炎症物質の排出を促し、腱の修復を早める。
  • 自律神経調整
    → 交感神経の過剰興奮を抑え、筋緊張を和らげる。

4. 病院での治療

  • 消炎鎮痛薬(NSAIDs)
    • 炎症を抑え、一時的に痛みを軽減。
  • ステロイド注射
    • 強い炎症がある場合、腱の炎症部分に直接注射。
  • リハビリテーション
    • 手首の動きを改善し、肘にかかる負担を減らす。

テニス肘が治っていく過程

ポイントは筋肉の使い方!

テニス肘の回復には炎症を抑え、筋肉の柔軟性を取り戻し、腱の負担を軽減することが重要です。適切な治療を行えば、軽度の場合は1〜2カ月、中等度なら3〜6カ月、重度の場合は6カ月以上の回復期間が必要です。

1. 初期(炎症期:発症~1カ月)

  • 症状:肘の外側に鋭い痛みがあり、物を握る・持つ動作が困難。
  • 治療:アイシング、安静、炎症を抑える鍼灸・物理療法を開始。
  • 重要なポイント:痛みを悪化させる動作(ラケットを振る・重いものを持つ)を避ける。

 

2. 回復期(組織修復期:1~3カ月)

  • 症状:炎症は治まり、日常生活での痛みは軽減するが、運動時に痛みが残る。
  • 治療:ストレッチやエキセントリックトレーニング(ゆっくり負荷をかける筋トレ)を開始し、筋肉のバランスを整える。
  • 重要なポイント:無理をせず、徐々に負荷を増やしていく。

 

3. 再発予防期(完全回復期:3カ月~6カ月)

  • 症状:日常生活やスポーツ時の痛みが消え、握力が回復。
  • 治療:テニスのフォーム修正、筋力トレーニングの継続、鍼灸による筋緊張の調整。
  • 重要なポイント:痛みがなくてもトレーニングを継続し、再発を防ぐ。

テニス肘に似ている症状

肘は小さい筋肉の集まり

1. ゴルフ肘(内側上顆炎)

ゴルフ肘は、テニス肘とは反対に肘の内側に痛みが出る疾患です。物を握る動作や手首を曲げる動作で痛みが悪化し、特にゴルフのスイングや、ラケットスポーツでのフォアハンド、ボールを投げる動作などが原因になります。

テニス肘との違い

  • 痛む部位:テニス肘は肘の外側、ゴルフ肘は肘の内側。
  • 影響を受ける筋肉:テニス肘は前腕伸筋群(手首を反らす筋肉)、ゴルフ肘は**前腕屈筋群(手首を曲げる筋肉)**が関与する。
  • 動作による違い:テニス肘は手首を反らすと痛みが増し、ゴルフ肘は手首を曲げると痛みが増す。

 

2. 橈骨神経障害

橈骨神経障害は、橈骨神経が肘や前腕で圧迫されることにより発生する神経障害です。テニス肘と同じく、肘の外側に痛みや違和感を感じますが、テニス肘と異なるのはしびれや感覚の低下が伴う点です。

テニス肘との違い

  • 痛みの種類:テニス肘は炎症による鈍い痛み、橈骨神経障害はピリピリした神経痛やしびれが特徴。
  • 症状の広がり:テニス肘は肘周辺の痛みが中心だが、橈骨神経障害は指や手首までしびれが広がることがある。
  • 圧痛の場所:テニス肘は肘の外側を押すと痛いが、橈骨神経障害では特定の神経ラインに沿った痛みが出る。

 

3. 肘部管症候群

肘部管症候群は、尺骨神経が肘の内側で圧迫されることによって発生する神経障害です。テニス肘とは異なり、痛みよりも小指や薬指のしびれが主な症状となります。

テニス肘との違い

  • 痛む場所:テニス肘は肘の外側だが、肘部管症候群は肘の内側と小指・薬指に影響が出る。
  • しびれの有無:テニス肘にはしびれがほとんどないが、肘部管症候群は指先のしびれや筋力低下を伴う。
  • 神経の関与:テニス肘は筋肉の炎症が主だが、肘部管症候群は尺骨神経の圧迫が原因となる。

 

4. 頸椎椎間板ヘルニア(C6-C7)

首(頸椎)の神経が圧迫されることで、肘や前腕に痛みが出ることがあります。テニス肘と間違えられやすいですが、神経由来の痛みのため、首を動かした際に痛みが変化するのが特徴です。

テニス肘との違い

  • 痛みの発生源:テニス肘は肘の局所的な炎症、頸椎椎間板ヘルニアは首の神経が圧迫されて生じる。
  • 症状の範囲:テニス肘は肘の外側のみ痛むが、頸椎ヘルニアでは腕全体や指先までしびれが広がることがある。
  • 首の動きとの関係:頸椎ヘルニアは首を後ろに反らしたり、横に倒した際に痛みが変化するが、テニス肘では首の動きと痛みは関係しない。
テニス肘と似た症状の比較

テニス肘と似た症状の比較

疾患痛みの部位主な症状原因治療法
テニス肘肘の外側握ると痛い前腕伸筋の過負荷ストレッチ、鍼灸

出張整体・出張鍼灸について

 

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    • 鍼灸用のTシャツをお渡ししますのでご連絡ください
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    • 整体、鍼灸をメインとした施術になります
    • 他にもストレッチやリハビリ程度の運動も提案可能です

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    • 専門分野と取り組み
      筋肉や神経の痛み、内臓疲労(胃、腸、肺など)、睡眠障害、脳疲労へのアプローチを得意とし、特に出張型施術では清潔感と衛生管理を徹底。鍼灸治療では、鍼の長さや太さをお客様の状態に応じて調整し、リラックスしながら安心して施術を受けていただける環境を整えています。

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