肩甲骨の痛み

・肩甲骨の痛みとは

・肩甲骨の痛みの原因・メカニズム

・肩甲骨の痛みを治していくには

・肩甲骨の痛みに似ている症状

更新日 2025年2月16日

肩甲骨の痛みとは

体の危険信号!

肩甲骨の痛みとは、背中の上部、肩甲骨の内側や周辺に生じる痛みのことです
「じんわりとした違和感」から「ズキッとする痛み」までさまざまな種類があり、筋肉のこり、神経の圧迫、血流の悪化などが原因で起こることが多いです。

多くの人が、「長時間のデスクワーク後に肩甲骨の内側が重くなる」「肩甲骨のあたりがピキッと痛む」といった経験をしたことがあるのではないでしょうか?
肩甲骨の痛みは、単なるコリと思われがちですが、放置すると慢性的な痛みや可動域の制限につながるため、早めの対処が重要です。

肩甲骨の痛みの原因・メカニズム

メインは3つ

肩甲骨は、腕や背中の動きを支える重要な骨であり、さまざまな筋肉とつながっています。肩甲骨周辺の痛みが発生する原因は、主に筋肉の疲労・神経の圧迫・血流の滞りの3つです。

1. 筋肉の疲労や緊張

長時間のデスクワークやスマホの使用で、肩甲骨を支える筋肉が緊張し続けると、こりや痛みが発生します。特に以下の筋肉が関与します。

  • 僧帽筋(そうぼうきん):首から肩甲骨にかけて広がる筋肉。肩がすくむような姿勢が続くと負担が増える。
  • 菱形筋(りょうけいきん):肩甲骨の内側にあり、姿勢を保つ筋肉。猫背が続くと硬くなりやすい。

例え

「肩甲骨はブランコの支点」
肩甲骨は腕を動かすための基盤です。ブランコの支点が固まってしまうと、スムーズに揺れないのと同じように、肩甲骨の動きが悪くなると腕の動きも制限されます。

神経の圧迫

肩甲骨周辺には、肩や腕に向かう神経が多数通っているため、筋肉の緊張や骨の歪みが神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こすことがあります。特に影響を受けるのが以下の神経です。

  • 肩甲背神経(けんこうはいしんけい):肩甲骨の内側を走る神経で、圧迫されると肩甲骨の内側に鋭い痛みが出ることがある。
  • 腕神経叢(わんしんけいそう):首から肩、腕へと伸びる神経の束で、首や肩の筋肉が硬くなるとしびれや違和感を感じる。

例え

「電気のコードが折れてしまった状態」
神経は、電気のコードのようなもの。折れ曲がった部分があると電気の流れが悪くなるように、神経が圧迫されると痛みやしびれが生じます。

 血流の滞り

肩甲骨周辺の筋肉がこり固まると、血流が悪くなり、酸素や栄養が行き渡らずに痛みが増すことがあります。特に以下のような状況が影響します。

  • 長時間の同じ姿勢(デスクワーク、スマホ操作)
  • ストレスによる交感神経の過剰な働き(血管が収縮し、血流が悪化)
  • 冷えによる血管の収縮(寒い場所で肩をすくめると血流が悪くなる)

例え

「道路が渋滞すると、目的地にスムーズに行けない」
血流は体内の道路。渋滞が起こると、栄養や酸素が必要な場所に届かず、痛みが出る原因になります。

肩甲骨の痛みの治していくには

軽症か重症かの見極めが大切

1. 筋肉の柔軟性を取り戻す(ストレッチ&運動)

▶ なぜ必要なのか?

肩甲骨は、腕や背中の動きを支える土台となっています。しかし、長時間のデスクワークや猫背の姿勢が続くと、肩甲骨周りの筋肉が硬くなり、動きが制限されます
この状態では、肩甲骨をスムーズに動かせなくなり、周囲の筋肉に負担がかかって痛みが発生します。

▶ 改善方法

  1. 肩甲骨はがしストレッチ(肩甲骨をゆるめる)
    • 両手を後ろで組み、肩甲骨を寄せるようにして5秒キープ
    • 1日3セット行うと、肩甲骨の可動域が広がる
  2. 肩回し運動(動きをスムーズにする)
    • 両肩を大きくゆっくり回す(前後10回ずつ)
    • 肩甲骨の動きが良くなり、痛みの軽減につながる

例え

「肩甲骨はドアの蝶番(ちょうつがい)」
蝶番が錆びるとドアがスムーズに開かないように、肩甲骨周りの筋肉が固まると、肩や腕の動きが悪くなり、痛みが発生します。ストレッチや運動で「サビを取る」ことが大切です。

 

2. 神経の圧迫を減らす(姿勢改善とマッサージ)

▶ なぜ必要なのか?

肩甲骨の周囲には、首から肩、腕へとつながる神経(肩甲背神経・腕神経叢など)が通っています。悪い姿勢や筋肉の緊張によって、これらの神経が圧迫されると、痛みやしびれが発生します。

特に、「巻き肩」や「猫背」の姿勢が続くと、神経が圧迫されやすくなり、肩甲骨の痛みを引き起こすことがあります。

▶ 改善方法

  1. 正しい姿勢を意識する
    • 背筋を伸ばし、肩を軽く後ろに引く
    • デスクワーク中は30分に1回、肩を回す
  2. 肩甲骨周りのマッサージ
    • 親指で肩甲骨の内側を押しながらほぐす
    • 硬くなった筋肉を緩め、神経の圧迫を軽減する

例え

「ホースを踏むと水が流れにくくなる」
神経は、電気のコードや水道のホースのようなもの。折れ曲がったり、圧迫されると流れが悪くなり、痛みが発生します。姿勢を正しくし、筋肉をほぐすことで「ホースをまっすぐにする」イメージで神経の通りを良くします。

3. 血流を良くする(温める&鍼灸)

▶ なぜ必要なのか?

肩甲骨周りの筋肉が硬くなると、血流が悪くなり、酸素や栄養が届きにくくなります。この状態が続くと、疲労物質が溜まりやすくなり、「こり」や「痛み」が慢性化してしまいます。

▶ 改善方法

  1. 温める(血管を拡張し、血流を改善)
    • お風呂で肩甲骨までしっかり温める
    • 蒸しタオルを肩に当てる(5〜10分)
  2. 鍼灸で血流促進
    • 鍼でツボを刺激し、筋肉の緊張をゆるめる
    • 血流が良くなり、痛みの回復を早める

例え

「水道管の流れを良くする」
冷えると血管が収縮し、流れが悪くなるのは、水道管が凍ってしまうのと同じ。お湯で温めたり、鍼で血流を促すことで、「詰まった部分を解消する」ように、痛みを改善できます。

肩甲骨の痛みに似ている症状

1. 肩こりとの違い

✔ 肩甲骨の痛みの特徴

  • 肩甲骨の内側や周囲に痛みを感じる
  • 背中側に広がる違和感がある
  • 動かすと痛みが軽減したり、逆に強くなったりする

✔ 肩こりの特徴

  • 肩や首の筋肉が硬くなり、重だるい感じがする
  • 長時間のデスクワークやスマホ使用で悪化する
  • マッサージをすると一時的に楽になる

明確な違い
肩こりは
首や肩の表面の筋肉のこりが原因で、血流の悪化や姿勢の乱れが影響します。
一方、肩甲骨の痛みは
背中の深部の筋肉や関節の動きに関連するため、腕や背中の動きによって痛みが変化しやすいのが特徴です。

2. 五十肩(肩関節周囲炎)との違い

✔ 肩甲骨の痛みの特徴

  • 肩甲骨周辺や背中に痛みを感じる
  • 可動域はそれほど制限されない
  • 筋肉をほぐすと痛みが軽減しやすい

✔ 五十肩の特徴

  • 肩関節が動かしにくく、腕が上がらない
  • 服を着るときや髪を結ぶ動作がしにくい
  • 夜間に痛みが強くなることが多い

明確な違い
五十肩は、肩関節そのものに炎症が起こり、腕の可動域が制限されることが特徴です。肩甲骨の痛みは、関節ではなく、肩甲骨周囲の筋肉や神経の影響によるものが多いため、腕の可動域には大きな影響を与えません

 

3. 胸郭出口症候群との違い

✔ 肩甲骨の痛みの特徴

  • 背中や肩甲骨の内側に痛みがある
  • 神経の圧迫が原因の場合、しびれを伴うこともある
  • 姿勢やストレッチによって痛みが変化しやすい

✔ 胸郭出口症候群の特徴

  • 肩や腕にしびれが広がる
  • 腕を上げたり、特定の姿勢をとると症状が悪化
  • 長時間同じ姿勢を続けると、腕のだるさや血流障害が起こる

明確な違い
胸郭出口症候群は、神経や血管が圧迫されることで腕や手にしびれや血行障害が生じるのが特徴です。一方、肩甲骨の痛みは、しびれよりも局所的な痛みや違和感が強く、姿勢やストレッチで改善しやすい点が異なります。

 

4. 心臓の病気(狭心症・心筋梗塞)との違い

✔ 肩甲骨の痛みの特徴

  • 特定の動きや姿勢で痛みが変化する
  • 長時間続くことは少なく、ストレッチやマッサージで軽減する
  • 動かさなければ痛みが和らぐことが多い

✔ 心臓の病気の特徴

  • 胸の中央や左肩、肩甲骨の周辺に圧迫感のある痛み
  • 運動時やストレスを感じたときに痛みが増す
  • 冷や汗や息苦しさを伴う場合がある

明確な違い
心臓の病気による痛みは、動きとは関係なく発生し、安静にしていても続く場合があります。また、息苦しさや冷や汗、胸の圧迫感を伴う場合は、狭心症や心筋梗塞の可能性があるため、すぐに医療機関を受診する必要があります

 

3. 胸郭出口症候群との違い

✔ 肩甲骨の痛みの特徴

  • 背中や肩甲骨の内側に痛みがある
  • 神経の圧迫が原因の場合、しびれを伴うこともある
  • 姿勢やストレッチによって痛みが変化しやすい

✔ 胸郭出口症候群の特徴

  • 肩や腕にしびれが広がる
  • 腕を上げたり、特定の姿勢をとると症状が悪化
  • 長時間同じ姿勢を続けると、腕のだるさや血流障害が起こる

明確な違い
胸郭出口症候群は、神経や血管が圧迫されることで腕や手にしびれや血行障害が生じるのが特徴です。一方、肩甲骨の痛みは、しびれよりも局所的な痛みや違和感が強く、姿勢やストレッチで改善しやすい点が異なります。

 

4. 心臓の病気(狭心症・心筋梗塞)との違い

✔ 肩甲骨の痛みの特徴

  • 特定の動きや姿勢で痛みが変化する
  • 長時間続くことは少なく、ストレッチやマッサージで軽減する
  • 動かさなければ痛みが和らぐことが多い

✔ 心臓の病気の特徴

  • 胸の中央や左肩、肩甲骨の周辺に圧迫感のある痛み
  • 運動時やストレスを感じたときに痛みが増す
  • 冷や汗や息苦しさを伴う場合がある

明確な違い
心臓の病気による痛みは、動きとは関係なく発生し、安静にしていても続く場合があります。また、息苦しさや冷や汗、胸の圧迫感を伴う場合は、狭心症や心筋梗塞の可能性があるため、すぐに医療機関を受診する必要があります

肩甲骨の痛みと似ている症状の比較

肩甲骨の痛みと似ている症状の比較

症状 特徴 主な原因
肩こり 肩や首の筋肉が硬くなり、重だるい デスクワーク、ストレス、姿勢の悪化
五十肩 肩の可動域が狭くなり、腕が上がらない 加齢による関節の炎症、筋肉の硬直
胸郭出口症候群 腕や手にしびれが出る 神経や血管の圧迫(猫背、筋肉の緊張)
心臓の病気 肩甲骨周辺だけでなく、胸や腕にも痛みが広がる 狭心症、心筋梗塞(緊急対応が必要)

出張整体・出張鍼灸について

 

  1. 出張整体・出張鍼灸施術のメリット
    • 自宅でリラックスしながら受けられる
    • 子育て中や忙しい方でも便利
    • 通院が難しい高齢者や障害のある方への対応
    • 仕事が忙しく、普段昼間に受けることができない方へ
    • 出張などでホテルで本悪的な施術を受けたい方
  2. 施術の流れ

    • ホテルやご自宅へ→到着後すぐに準備→ 施術 → アフターケアの提案
    • 移動には30分ほどいただいています
    • 出張整体・鍼灸での服装はTシャツと半ズボンが理想です
    • 鍼灸用のTシャツをお渡ししますのでご連絡ください
  3. 対応可能なエリア

    • 地域名を具体的に記載(例:東京23区、神奈川の特定地域)
    • 出張費用の有無や条件
  4. 施術内容の詳細

    • 整体、鍼灸をメインとした施術になります
    • 他にもストレッチやリハビリ程度の運動も提案可能です

3. 自己紹介と院の特徴

    • 専門分野と取り組み
      筋肉や神経の痛み、内臓疲労(胃、腸、肺など)、睡眠障害、脳疲労へのアプローチを得意とし、特に出張型施術では清潔感と衛生管理を徹底。鍼灸治療では、鍼の長さや太さをお客様の状態に応じて調整し、リラックスしながら安心して施術を受けていただける環境を整えています。

      また、指圧をベースとしたマッサージのほか、スポーツマッサージやトリガーポイントを狙った施術も可能です。お客様の体調やお好みに応じて柔軟に対応いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

      こんな方におすすめ

      長年の疲れや痛みをそのままにしておくと、日常生活や仕事のパフォーマンスに影響が出ることも少なくありません。早めのケアが、健やかな体と充実した毎日を支えます。都心部の富裕層のお客様に向けたオーダーメイドの施術を提供しておりますので、ぜひ一度お試しください

      • 忙しくて治療院に通う時間がない方
      • 自宅でリラックスしながら治療を受けたい方
      • 外出が億劫で体調改善を後回しにしている方

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