変形性膝関節症

・変形性膝関節症とは

・変形性膝関節症の原因・メカニズム

・変形性膝関節症を治していくには

・変形性膝関節症に似ている症状

更新日 2025年2月1日

変形性膝関節症とは

体の危険信号!

変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう、Osteoarthritis of the Knee)とは、膝関節の軟骨がすり減り、痛みや腫れ、動きの制限が生じる疾患です。

中高年に多く発症し、特に女性に多いことが知られています。長年の使用や加齢により膝のクッションである関節軟骨が摩耗し、関節内の炎症や変形が進行することで、歩行時の痛みや可動域の低下を引き起こします。

変形性膝関節症の原因・メカニズム

原因は多数!

変形性膝関節症の原因とメカニズム

主な原因

  1. 加齢による軟骨の変性
    • 軟骨のコラーゲンが劣化し、弾力性が低下する。
  2. 関節への過度な負担(体重・スポーツ)
    • 肥満長時間の立ち仕事、過度な運動によって膝に負担がかかる。
  3. 筋力の低下
    • 大腿四頭筋(前もも)の筋力が低下すると、膝の安定性が損なわれ、関節に負担がかかる。
  4. 遺伝的要因
    • 家族歴があると、関節軟骨の質が低下しやすい。
  5. 外傷や手術歴
    • 膝のケガ(靭帯損傷・半月板損傷)があると、変形性膝関節症のリスクが上がる。

メカニズム

変形性膝関節症は、軟骨・関節包・滑膜・靭帯・筋肉の複雑な相互作用によって進行します。

① 軟骨のすり減り

  • 膝関節の軟骨(関節軟骨)はクッションの役割を果たすが、長年の負荷で摩耗する。
  • 軟骨が減ると骨同士が直接ぶつかり、炎症や骨の変形が進行する。

② 炎症の発生

  • 軟骨の摩耗により、関節内に**炎症性サイトカイン(IL-1β、TNF-αなど)**が分泌され、関節液の異常分泌や痛みを引き起こす。

③ 筋力低下による負担増

  • 大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が弱ると、膝の安定性が低下し、関節への負荷が増す。

④ 骨の変形

  • 軟骨がすり減ると、骨がトゲ状(骨棘)に変形し、可動域を制限する

変形性膝関節症を治していくには

軽症か重症かの見極めが大切

1. 生活習慣の改善

  • 体重管理(1kg減ると膝への負担が約3kg軽減される)
  • 正しい歩き方を意識し、膝への負担を減らす
  • 階段の昇り降りを控え、平地歩行を増やす

 

2. 運動療法(筋力トレーニング)

  • 太ももの筋力強化(大腿四頭筋の強化)
    • 椅子に座ったまま足を伸ばす レッグエクステンション
    • スクワット(膝に負担をかけすぎない範囲で)
  • ストレッチで関節の柔軟性を高める
    • 太もも裏(ハムストリングス)のストレッチ
    • 股関節の可動域を広げるストレッチ

 

3. 鍼灸治療

鍼灸は、膝の痛みを軽減し、関節の炎症を抑える効果があります。

治療する経穴(ツボ)

  • 足三里(あしさんり):膝周辺の血流を改善し、炎症を鎮める。
  • 陽陵泉(ようりょうせん):膝の可動域を改善し、筋肉の緊張を和らげる。
  • 膝眼(しつがん):膝の痛みを和らげる特効穴。

治療のメカニズム

  • 鍼刺激により関節周囲の血流を促進し、炎症を軽減。
  • 膝周囲の筋肉の緊張を緩め、関節の負担を軽減。
  • 自律神経を調整し、慢性痛を和らげる。

 

4. 病院での治療

  • 鎮痛剤(NSAIDs):炎症を抑え、痛みを軽減。
  • ヒアルロン酸注射:関節の潤滑性を高め、軟骨の摩耗を抑える。
  • リハビリテーション:筋力強化や歩行指導。

 

5. 手術が必要な場合

  • 人工関節置換術(人工膝関節):重症例で行われる。
  • 骨切り術:関節の負担を減らすために骨を切って角度を調整。

変形性膝関節症の治る過程(鍼灸治療)

ポイントは筋力の変化!

変形性膝関節症が改善する過程(鍼灸治療の一例)

1. 初期(発症~1カ月)

  • 症状:膝の痛みが強く、歩行時に違和感を感じる。
  • 治療:足三里・膝眼・陽陵泉に鍼を打ち、関節の炎症を軽減。
  • 経過:1回目の施術後、膝の可動域が改善。
  • ポイント:週1~2回の施術を継続。

 

2. 回復期(1~3カ月)

  • 症状:膝の痛みが軽減し、日常生活が楽になる。
  • 治療:筋力トレーニングを追加し、膝周りの筋肉を強化。
  • 経過:5回目の施術後、階段の昇降が楽になる。

 

3. 安定期(3カ月~6カ月)

  • 症状:膝の痛みがほぼなくなり、運動が可能に。
  • 治療:月1回のメンテナンス治療で再発防止。
  • 経過:歩行時の痛みがほとんどなくなる。

変形性膝関節症に似ている症状

痛み方は似ているかも

1. 半月板損傷(はんげつばんそんしょう)

特徴

  • 膝の痛み・腫れ・引っかかるような違和感がある
  • 膝の曲げ伸ばしで「カクッ」と音がすることがある
  • 急な方向転換やジャンプで悪化しやすい

変形性膝関節症との違い

  • 変形性膝関節症は加齢や軟骨のすり減りが原因だが、半月板損傷はスポーツや転倒による怪我が主な原因
  • 半月板損傷は急に発症し、**膝のロック感(引っかかる感じ)**を伴うことが多い。
  • 変形性膝関節症は徐々に悪化するが、半月板損傷は突然発症することが多い。

 

2. 関節リウマチ(かんせつりうまち)

特徴

  • 膝の腫れ、こわばり、動かしにくさがある
  • 朝の起床時に関節がこわばる(朝のこわばり)
  • 両膝に痛みが出ることが多い(左右対称性)

変形性膝関節症との違い

  • 変形性膝関節症は片方の膝だけに発症することが多いが、関節リウマチは両膝に痛みが出やすい
  • 変形性膝関節症の痛みは動作時に強くなるが、関節リウマチは安静時にも痛みが続く
  • 変形性膝関節症は軟骨のすり減りが原因だが、関節リウマチは免疫異常による炎症が原因

 

3. 膝蓋腱炎(しつがいけんえん・ジャンパー膝)

特徴

  • 膝の前側に痛みが出る(特に膝蓋骨の下)
  • ジャンプやランニングで痛みが悪化する
  • 膝を押すと強い痛みがある

変形性膝関節症との違い

  • 変形性膝関節症は膝の内側に痛みが出ることが多いが、膝蓋腱炎は膝の前側(膝蓋骨の下)に痛みが集中
  • 変形性膝関節症は関節の変形が進行する疾患だが、膝蓋腱炎は使いすぎによる炎症が主な原因。
  • 変形性膝関節症は安静時も痛みが続くことがあるが、膝蓋腱炎は運動時に痛みが強くなる

 

4. 痛風(つうふう)

特徴

  • 突然の激しい関節痛(特に膝や足の親指)
  • 関節が腫れて赤くなる
  • 発作が数日~1週間続いた後、自然に軽減することが多い

変形性膝関節症との違い

  • 変形性膝関節症はゆっくり進行するが、痛風は突然発症し、激しい痛みを伴う
  • 変形性膝関節症は膝の内側や全体に痛みが出るが、痛風は関節の一部分(特に親指や膝)に強い痛みが集中
  • 痛風は尿酸値の上昇が原因で、食生活(アルコールやプリン体の多い食品)と関係が深い。

 

5. 滑液包炎(かつえきほうえん)

特徴

  • 膝の腫れ・熱感・圧痛がある
  • 膝を押すと強い痛みが出る
  • 関節液(膝にたまる水)の量が増えて関節が腫れる

変形性膝関節症との違い

  • 変形性膝関節症の腫れは軟骨のすり減りによる炎症が原因だが、滑液包炎は関節の使いすぎや感染が原因
  • 変形性膝関節症は関節の動きが制限されるが、滑液包炎は圧迫されると痛みが増す
  • 滑液包炎は急激に膝が腫れることがあるが、変形性膝関節症は徐々に進行する
変形性膝関節症と似ている症状の比較

変形性膝関節症と似ている症状の比較

疾患 主な症状 原因 特徴 治療法
変形性膝関節症 膝の痛み、腫れ、動きの制限 関節軟骨の摩耗、加齢、肥満 歩き始めの痛みが強く、進行すると膝が変形 運動療法、鍼灸、体重管理
半月板損傷 膝の痛み、腫れ、引っかかる感じ スポーツや加齢による損傷 急な動きで痛みが出る、膝の引っかかり感がある リハビリ、手術(重症時)
関節リウマチ 関節の腫れ、こわばり、痛み 自己免疫異常 朝に関節がこわばる、左右対称に痛みが出る 抗リウマチ薬、免疫抑制剤、鍼灸
膝蓋腱炎(ジャンパー膝) 膝の前側の痛み、腫れ スポーツによるオーバーユース ジャンプや階段で痛みが増す ストレッチ、アイシング、リハビリ
痛風 突然の激しい関節痛(特に膝や足) 尿酸値の上昇 急に激しい痛みが出て、数日で治まる 食事療法、薬物療法、水分摂取
滑液包炎 膝の腫れ、熱感、圧痛 関節の使いすぎや感染 関節を押すと痛みが増す 安静、アイシング、抗生物質(感染時)

変形性膝関節症を落ち着かせるポイント

膝周りの筋力を強化する(運動療法)

体重管理を行い、膝への負担を減らす

鍼灸治療で血流を促進し、痛みを軽減

生活習慣を見直し、正しい姿勢・歩き方を意識

膝の痛みが続く場合は、早めに対策を始めることが重要です。
さらに詳しい治療プランが必要であれば、お知らせください!

出張整体・出張鍼灸について

 

  1. 出張整体・出張鍼灸施術のメリット
    • 自宅でリラックスしながら受けられる
    • 子育て中や忙しい方でも便利
    • 通院が難しい高齢者や障害のある方への対応
    • 仕事が忙しく、普段昼間に受けることができない方へ
    • 出張などでホテルで本悪的な施術を受けたい方
  2. 施術の流れ

    • ホテルやご自宅へ→到着後すぐに準備→ 施術 → アフターケアの提案
    • 移動には30分ほどいただいています
    • 出張整体・鍼灸での服装はTシャツと半ズボンが理想です
    • 鍼灸用のTシャツをお渡ししますのでご連絡ください
  3. 対応可能なエリア

    • 地域名を具体的に記載(例:東京23区、神奈川の特定地域)
    • 出張費用の有無や条件
  4. 施術内容の詳細

    • 整体、鍼灸をメインとした施術になります
    • 他にもストレッチやリハビリ程度の運動も提案可能です

3. 自己紹介と院の特徴

    • 専門分野と取り組み
      筋肉や神経の痛み、内臓疲労(胃、腸、肺など)、睡眠障害、脳疲労へのアプローチを得意とし、特に出張型施術では清潔感と衛生管理を徹底。鍼灸治療では、鍼の長さや太さをお客様の状態に応じて調整し、リラックスしながら安心して施術を受けていただける環境を整えています。

      また、指圧をベースとしたマッサージのほか、スポーツマッサージやトリガーポイントを狙った施術も可能です。お客様の体調やお好みに応じて柔軟に対応いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

      こんな方におすすめ

      長年の疲れや痛みをそのままにしておくと、日常生活や仕事のパフォーマンスに影響が出ることも少なくありません。早めのケアが、健やかな体と充実した毎日を支えます。都心部の富裕層のお客様に向けたオーダーメイドの施術を提供しておりますので、ぜひ一度お試しください

      • 忙しくて治療院に通う時間がない方
      • 自宅でリラックスしながら治療を受けたい方
      • 外出が億劫で体調改善を後回しにしている方

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